第4章 インターネットの仕組み

4-2 TCP/IP

4-2-4 TCP/IPのアプリケーション層

 TCP/IPのアプリケーション層には、Webや電子メール、ファイル転送などインターネットにおける各種サービスに使用されるプロトコルが含まれています。

 インターネットの各種サービスを利用する場合は、各サービスで使用するアプリケーションソフト同士で、共通の手順や方法に従ってデータのやり取りを行う必要があります。

 例えば、Webページの閲覧にはHTTPプロトコル、電子メールの送信にはSMTPプロトコル、電子メールの受信にはPOP3プロトコルというように、それぞれのサービスに対応した専用のプロトコルを使用しています。

 アプリケーション層に位置するアプリケーションの多くは、クライアント/サーバーシステムによる構築がなされており、実際には、クライアントとサーバー間のサービスの要求と応答によってサービスが実現しています。

 例えば、Web上では、クライアントのWebブラウザから、HTTPを使用してWebサーバーへWebページのデータを要求するメッセージが送られ、これを受け取ったWebサーバーは、HTTPを使用してクライアントへデータの転送を行います。

 ただし、アプリケーション層に含まれるプロトコルは、各サービスに対応した手順や方法を使用して、アプリケーションソフト間でのデータのやり取りのみを行います。これは、クライアントとサーバー間のデータの送受信や通信制御に関する処理を、アプリケーション層より下位の層が担当しているからです。

アプリケーション層のプロトコルの例
プロトコルの名称 内 容
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol) HTML転送
POP3(Post Office Protocol Version3) メールサーバーからメールの受信
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) メールサーバーへメールの送信、簡易メール転送
FTP(File Transfer Protocol) ファイル転送
DNS(Domain Name System) ドメイン名とIPアドレスの管理
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol) マシンの起動時にサーバーとやり取りしてIPアドレスの自動付与
TELNET コンピュータの遠隔操作